愛するペットが亡くなった時、供養の方法が分からず困ってしまうかもしれません。
特に、初めてペットとのお別れを経験した場合、火葬はどこで行えるのか、遺骨はどう扱えば良いのか、納骨先はどこになるのかなど、分からない点も多いでしょう。
そこで今回は、ペットの納骨のタイミングや納骨先の候補になる場所とその特徴についてご紹介します。
目次
ペットの納骨はいつ行うの?
ペットの供養は、飼い主の気持ちで決めやすい部分も多いです。
納骨についても、特に「いつまでに行わなければならない」といった決まりはありません。
納骨に踏みきれない間は、手元供養をし続けても良いのです。
納骨をしないことが宗教的に問題になることはない
よく、納骨をしないでおくと、いつまで経ってもペットが成仏できないと言われることがあります。しかし、宗教上、納骨をしないことが問題となることはありません。気持ちの整理がつかず、納骨すべきかどうか迷っている人の気持ちを考慮して、そのような言葉がかけられることもあるのでしょう。人によっては、それを励ましの言葉として捉え、気持ちの整理をつけて納骨に踏みきる方もいらっしゃいます。
ただ、どうしてもペットと離れるような気がして気持ちの整理が追い付かない時や、不安になる時は、無理をして納骨を急ぐ必要はないということです。時間がたち、十分に落ち着いたところで、納骨先について考えても良いでしょう。
よく選ばれる納骨のタイミング
ペットとのお別れを覚悟していた方などは、あらかじめ決めておいたタイミングで納骨を行う場合も多いです。先ほどご紹介したように、納骨のタイミングに決まりはありませんが、火葬直後や忌日のタイミングで行われるケースも珍しくありません。
火葬直後に行う
ペットの火葬場では、納骨できるお寺や霊園といった場所と提携していることも多いです。火葬直後に納骨できるのは、こうした提携先があり既に納骨先として決めている方でしょう。
火葬のタイミングで、すぐに納骨することを決めている方や、火葬場と提携している納骨先の利用を希望する方の場合、選びやすいタイミングと言えます。火葬と納骨がセットになったプランが用意されていることも珍しくなく、別々に行うよりも費用面の負担が軽くなるというメリットもあるでしょう。
忌日のタイミングで行う
人が亡くなったあとは、四十九日や一周忌などの忌日にちなんで法要を行います。ペットの場合も、それにならって法要をしたり、納骨をしたりする方もいます。納骨をする意思はあるものの、きっかけがないと踏みきれない場合にも選ばれることが多いようです。
自分が亡くなった時に一緒に行う
近年は、ペットと一緒に入れるお墓の種類も増えています。自分が亡くなった時に同じ場所で眠りたいと考える方は、亡くなった後に段取りをしてくれる家族などに頼んでおき、自分の納骨と同じタイミングで納骨するという選択肢もあるでしょう。
後悔しないために火葬方法はよく確認しておこう
ペットの火葬は、火葬場によって個別に行える場合とそうでない場合とがあります。ペットの遺骨を持ち帰ったり、専用のお墓に埋葬したい場合は、特に注意して選びましょう。
個別火葬
ペットを単体で火葬することができます。火葬の全てを業者に任せるところと、火葬に立ち会って遺骨を拾えるところの2種類があります。最近は、個別に火葬をして葬儀も行えるところが増え、よく選ばれているようです。お別れの時間をしっかりと過ごしたい方は、立ち会いができる火葬場を選びましょう。
火葬の全てを業者に一任するところの場合、立ち会いや遺骨を拾うことはできません。業者が拾った遺骨を引き取り持ち帰ることは可能です。ただ、残念ながら、個別火葬とうたいつつ、他のペットの火葬と一緒に済ませてしまうような業者もいるようですので、信頼できるかどうか慎重に判断することをおすすめします。
合同火葬
同じ時期に亡くなった他のペットたちと一緒に火葬することを、合同火葬と呼びます。合同火葬の場合、火葬に立ち会い骨を拾うことはできません。また、他のペットの骨と一緒になってしまうため、個別に自分のペットの骨だけを拾って持ち帰ることもできません。
合同火葬を行う場合、遺骨は他のペットの遺骨とともに合同の墓地に埋葬されます。手元供養をしたり、自分が用意したお墓で供養することはできませんが、費用の負担が少ない点からよく選ばれる方法でもあります。また、他のペットと一緒に眠った方が寂しくないだろうと考える人にとっては、適した方法かもしれません。
小動物の場合は骨が残るかどうかも確認を
ハムスターのような小動物は、大型の動物の火葬が可能な火葬炉では、火力が強すぎて骨がなくなってしまう可能性もあります。遺骨を拾って納骨まで行いたい場合は、事前に確認されると安心です。
ペットの遺骨の納骨先の選択肢と特徴
ここからは、ペットの遺骨の納骨先の候補とそれぞれの特徴について見ていきましょう。
ペット霊園・動物霊園
ペット霊園はペットのお墓を持ちたい方によく選ばれる選択肢の1つです。場所によっては、人間の遺骨も一緒に納骨できるところもあります。個別のお墓になるか、それとも他のペットと同じお墓になるかは、事前に確認しておきましょう。
他のペットと同じお墓になる合祀墓は、費用負担が少ないというメリットがありますが、個別にお供え物をすることができないなど、デメリットもあります。また、遺骨を取り出して別のお墓にうつすことも困難になるため、将来的にどうしたいのかもよく考えておく必要があるでしょう。
飼い主さんと一緒のお墓
人間用のお墓に、ペットが納骨できるタイプのものを選ぶと、飼い主さんの側で一緒に埋葬できるというメリットがあります。あらかじめ、飼い主さんが生前に自分のお墓兼ペットのお墓を建てておき、先にペットが亡くなったらそのお墓に納骨しておくというケースもあるでしょう。
納骨堂
ペットの遺骨にも対応している納骨堂なら、墓石を建てずにお墓をもつことができます。納骨堂にはいくつかのタイプがあり、特に多いのはロッカー式、仏壇式、自動搬送式の3つです。納骨堂では、遺骨を個別に収蔵できるだけでなく、合祀墓も用意されていることが多いため、必要に応じて選びやすいでしょう。
個別に遺骨を管理できる納骨堂なら、いずれ飼い主さんと一緒のお墓に入れたい場合にも便利です。室内にあることから、天候に関係なくお参りがしやすいというメリットもあります。
ロッカー式の納骨堂
コインロッカーのような見た目をしていて、それぞれの遺骨を収蔵できるようになっています。古くからある納骨堂に多く見られるタイプで、比較的安価に利用しやすい点もポイントです。
仏壇式の納骨堂
それぞれ遺骨が収蔵できる仏壇が用意されている納骨堂です。自宅に置く仏壇に手を合わせるのと同じような感覚でお墓参りができます。
自動搬送式の納骨堂
骨壺はそれぞれ個別のケースに納められ、バックヤードで管理されています。お参りに訪れた時に機械を操作して、参拝スペースに遺骨をセットできる仕組みです。
納骨以外の供養方法の選択肢
ペットの遺骨は、人間とは違って遺骨の供養方法の選択肢が幅広くなっています。どこかのお墓や納骨堂に納骨しない場合は、以下の方法もあります。
自宅の敷地
自宅が持ち家であり、掘り返せる地面がある場合には、庭などの一角に遺骨を埋葬することが可能です。樹木のふもとなどに骨壺から取り出した遺骨を埋葬すれば、やがて長い時間をかけて自然に還ることができます。一方、骨壺のまま埋葬すれば、後に取り出して他のお墓にうつすことも可能です。
敷地内であれば、ペットの好きな場所を選ぶのも良いでしょう。人が踏む場所や水捌けの悪い場所は避けて、ポカポカして気持ちの良い場所を選んであげると良いでしょう。
手元供養
納骨せずに自宅で手元供養を行うという選択肢もあります。ただし、骨壺の中は湿気やすくカビが生えやすいため、定期的に蓋を開けて換気するなどの対策は必要でしょう。将来的にどこかに納骨するつもりがある場合は、家族で話し合って供養の方法を考えておくと安心です。
アクセサリーとして身に付ける
ペットの遺骨の一部を、ペンダントトップに入れたり指輪等のアクセサリーにして身に付けるという方法もあります。いつまでも長く一緒にいるという充足感が得られることもあり、一部の人には人気です。遺骨を少しだけ粉骨してアクセサリーに納めるものと、遺骨そのものをアクセサリーにするものとがあります。
火葬しないで敷地に埋葬する
ペットの場合、必ずしも火葬しなければならないというルールはありません。敷地内に埋葬できるスペースが十分にある場合は、土を深く掘ってその中に眠らせることも可能です。ただし、十分に深く掘らないと、野生動物に掘り返されてしまう可能性があるため注意が必要です。
ペットと一緒のお墓に入りたい人にも「ゆめみどう」が便利
ゆめみどうは、麻布十番にある納骨堂です。歴史の古い龍澤寺が管理をしており、納骨堂内はとても明るくすがすがしい、おしゃれな雰囲気となっています。
さまざまなご要望に対応できるよう、お墓の種類が豊富で、ペットとともに遺骨を収蔵できるタイプもご用意しています。宗教上の理由やお寺の都合で難しい場合も多い、ペットと一緒に眠れるお墓を、ゆめみどうなら持つことができるのです。
永代供養や永代使用権なども料金に含まれているため、ご自身のお墓の未来が不安な方も安心です。宗教・宗派を問わず利用することができますので、安心してご相談ください。