「納骨堂ってどんなところ?」
「納骨堂のメリットは?」
室内に遺骨を納めるタイプのお墓である「納骨堂」。管理者から手厚い供養を受けられるほか、アクセスや参拝のしやすさから利用者が増加しています。
しかし、言葉自体は知っていても、詳しいことまでは知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、納骨堂の種類やメリットについて解説します。探し始めてから契約・納骨に至るまでの流れも解説するので、利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
納骨堂は主に5種類!それぞれの特徴とは?
納骨堂の5つの種類について解説します。
納骨堂は、亡くなった人を納める施設のことですが、様々な種類があることをご存知でしょうか?
納骨堂の5つの主要なタイプである機械式、ロッカー式、位牌式、仏壇式、合葬式について解説します。
元々、納骨堂は葬儀が終わってからお墓の準備が整うまでの間、一時的な預かり施設としての役割を果たしていました。
遺骨を一時的に預かっていたのは、生前にお墓を用意していない限り、納骨できるようになるまで数か月の期間が必要だからです。
そのため、納骨堂に預けて供養してもらい、お墓ができれば改葬していました。
しかし最近では、遺族がお墓の管理に時間を割けず、遠方に住んでいたりするため、お墓参りが難しくなっているという現実があります。そのため、納骨堂自体も時代に合わせて変化し、屋内であっても屋外のお墓と同様のお参りができるような施設となっています。
それぞれの納骨堂には、特徴や価格の違いがあります。ぜひ、希望に合った納骨堂を選ぶための参考にしてください。
遺骨が参拝スペースに自動搬送される「機械式(自動搬送式)」
機械式納骨堂は、遺骨が参拝スペースまで自動的に搬送されるシステムです。
遺骨は専用の骨壺に収められており、遺族が参拝するとき以外は奥に保管されています。お墓参りの際には、専用のカードを使って参拝スペースに自動的に運ばれます。
納骨堂は、専用カードで管理されているため、セキュリティ面でも安心感を持って参拝することができます。
また、 納骨堂と聞くと地下にある暗いロッカー式のイメージを持つ方が多いでしょうが、機械式納骨堂は違います。プライベートな空間が確保されており、一般的な墓地のお墓にお参りするのと同じように、焼香も行うことが可能です。
納骨堂は都心部に設けられているため、交通の便が良く立ち寄りやすい場所に多く設置されています。機械式の納骨堂は、共用スペースで参拝するコンパクトな墓石のタイプから、プライベートな空間でお参りできる個室タイプまで様々です。
費用については幅があり、55万円から180万円程度かかることが一般的です。
価格は施設の規模や設備の充実度などによって異なるので、自身の予算に合ったプランを選びましょう。
機械式納骨堂は、忙しい現代人にとって時間を節約する上でも非常に便利です。さらに、都心部の便利な場所にあることから、お参りもしやすいため、多くの人々に選ばれています。
気軽にお参りすることができる機械式納骨堂は、現代のライフスタイルに合った選択肢として注目されています。
並べられたロッカーに納骨する「ロッカー式」
「ロッカー式」とは、納骨できるロッカーを一か所にまとめて設置し、そこに骨壺を納める仕組みです。ひとつのロッカーには、一人から数人分の骨壺を入れることができます。ロッカー式の参拝方法には、二種類あります。ひとつは、ロッカーの扉を開けてそのままお参りするタイプです。もうひとつは、中の骨壺を取り出して共有の参拝スペースでお参りするタイプです。いずれの方法を選んでも、納骨後もロッカーは施錠されるため、セキュリティが高く、故人の供養を安心して行うことができます。なお、費用はロッカーの広さや契約年数によりますが、一般的には20万円から80万円程度が相場となっています。この方式は他の納骨堂と比べて比較的安価な選択肢となりますので、予算に合わせて検討してみてください。
位牌と遺骨を別の場所に安置する「位牌式」
位牌式は、位牌と遺骨を別々の場所に安置する形式の一つです。位牌式では、位牌はひな壇上に並べられ、お墓参りは共有の参拝スペースで行われます。一方、遺骨は寺院が管理している納骨堂に安置され、しっかりと供養されます。
また、位牌式を選ぶことで、個別のお墓を購入する必要がなくなるため、費用を抑えることができます。
一般的な相場としては、位牌式の納骨堂の費用は10万円から20万円程度です。ただし、施設によっては、遺骨の一部のみを骨壺に納めて供養する方法をとっているところもあります。この場合、さらに費用を抑えることができるでしょう。
位牌式には、家族墓や霊園に比べて費用が抑えられるだけでなく、管理や掃除の手間も少ないというメリットがあります。また、寺院が供養をしっかりと行ってくれるため、供養の安心感が得られるというのもポイントです。
仏壇のような棚に納骨する「仏壇式(霊廟型)」
仏壇のような棚に納骨する「仏壇式」とは、仏壇が並んでいる棚にそれぞれの遺骨を納骨するシステムのことです。このスタイルは、霊廟という名前が示す通り、仏教における「霊廟」をモチーフにしています。仏壇式の納骨スペースは、個別のスペースに仏壇が置かれており、上には位牌、下の棚には遺骨を納めることが可能です。
この仏壇式の納骨方法は、家族や親族の間で人気を集めています。一つの建物内に複数の仏壇が設置され、個々の仏壇には遺骨が納められるからです。また、仏壇式では家族や親族が集まり、故人の位牌を参拝することができます。
仏壇式の費用は地域によって異なる場合もありますが、一般的には仏壇の仕様やサイズによって価格が増減します。費用相場は50万円から150万円程度で、これには仏壇のデザインや材料、納骨スペースの広さなどが影響しています。
仏壇式の納骨方法は、他の納骨方法と比べていくつかのメリットがあります。それは、
親族が同じ納骨堂を利用した場合、複数の仏壇を一度に訪れることができることです。
参拝や供養の頻度が高くなると、家族や親族が一同に集まり、思い出を共有する機会が増えます。
また、個々の仏壇が独立しているため、各家族や親族がそれぞれの故人に対して思いを馳せることができ、個別のスペースで手を合わせられるのも特徴です。
個々の仏壇には故人の形見や写真、供え物を飾ることもできます。
1つのお墓に複数の遺骨を埋葬する「合葬式」
「合葬式」は、1つのお墓に複数の遺骨を埋葬するタイプのお墓です。
一般的な相場は10万円から30万円ですが、地域やお墓の規模によって異なることがあります。
合葬式は、遺族が新たなお墓を準備する必要がないため、経済的な負担がかなり軽減されるというメリットがあります。また、一つのお墓に複数の遺骨が埋葬されるため、家族や親しい人々が一緒に眠ることができるという点でも魅力的です。
しかしながら、合葬式には注意点もあります。一つのお墓に遺骨が納骨されるため、他の遺骨と混ざってしまうことです。そのため、後から特定の遺骨を取り出すといったことはできません。合葬式を選ぶ際には、将来的に供養方法を変えることはないか、よく考える必要があります。
一度お墓に納骨した遺骨を取り出すことができないため、家族や親しい人々の希望や意向をよく話し合い、悔いのない選択をすることが大切です。
納骨堂を選ぶメリット・デメリット
納骨堂には、さまざまなメリットとデメリットがあります。お墓に対する考え方が多様化し、お墓の種類も増えてきた現代において、納骨堂が自分に合っているかどうかを判断するためには、良いことだけでなく、良くない点も理解しておくことが重要です。また、一般的なお墓との違いにも注目しなければなりません。
納骨堂を選ぶかどうかは、個々の考え方や環境によって異なりますが、メリットとデメリットを理解し、自身の価値観に合った選択ができるよう、よく考えてみましょう。
納骨堂を選ぶメリット
納骨堂を選ぶメリットは、お墓参りをしやすい立地やお墓の管理がしやすい点があげられますが、それ以外にも多くのメリットがあるのをご存じでしょうか。
納骨堂を選ぶ9つのメリットを紹介します。
一般的な墓地にあるお墓に比べて費用が安い
納骨堂は墓石がありません。そのため、一般的な墓地に比べて費用が格段に安くなります。
納骨堂の種類の中では、ロッカー式や合葬式は他の種類と比べて低価格です。
納骨堂の中でも選ぶものによっては、より墓にかける費用を節約することができます。
お墓の掃除が必要なく、管理に手間がかからない
納骨堂では、お墓の掃除や管理に頭を悩ませる必要がありません。通常、お墓を維持するには定期的な清掃や墓石の管理が必要です。しかし、納骨堂ではそうした手間を省くことができるのです。専門のスタッフが管理を任されているため、個人で手入れする必要がありません。
立地が良く、季節や天候を気にせず、いつでもお参りすることが出来る
納骨堂はいつでもお参りすることができるという利便性もあります。季節や天候を気にせずに、自由なタイミングでお参りすることができます。また、立地の良い場所にあるため、駅から近く気軽に訪れることができるでしょう。
お墓の継承者がいなくても無縁仏にならない
納骨堂は永代供養ができるため、継承者が必要ありません。
永代供養とは、故人の霊を代々にわたって供養し続けることを指し、継承者の代わりに納骨堂の管理者によって故人の供養が行われます。
継承者がいなくてもお墓が荒れることがなければ、高齢の方も安心して納骨堂を利用できるでしょう。
宗教・宗旨宗派を問われない
納骨堂は、宗教や宗派に関係なく利用することができるため、宗教的な制約を気にする必要はありません。どんな宗教的背景を持っていても、納骨が可能です。
ペットと一緒にお墓に入ることができる
納骨堂ではペットと一緒にお墓に入ることができるという点も魅力です。多くの人々にとってペットは家族の一員であり、一緒に供養することは大切なことです。納骨堂ではペットも一緒に供養できるため、心残りなく家族を送り出すことができます。
セキュリティが高く、安心して供養ができる
納骨堂はセキュリティが高く、安心して供養することができます。屋外のお墓と違い、墓地やお墓が盗まれたり、損壊されたりする心配もありません
他供養先に改葬するときの解約料が必要ない
他の供養先に改葬する場合に解約料が必要ないという点もメリットです。
納骨堂は費用の節約、手間の軽減、利便性、永代供養、宗教や宗派の制約のなさ、ペットとの供養、安心のセキュリティ、解約料の不要など、納骨堂をえらぶことは、多くの人々にとって有益な選択肢と言えるでしょう。
一般的なお墓は、墓地代と墓石代、霊園の管理者へ支払う管理料がかかり、総額で200万円から250万円もの費用がかかるといわれています。
もし、寺院が管理する霊園の場合はさらに檀料などもプラスされるため、多くの費用が必要です。
納骨堂は、墓地代と墓石代を合わせた金額を支払う永代使用料と、年間管理料の負担だけで済むため、経済的負担が少なくて済みます。
また、永代供養に対応した納骨堂もあり、継承者問題で悩んでいる方も安心して利用できるでしょう。
納骨堂を選ぶデメリット
次に、納骨堂を選ぶデメリットを3つ紹介します。
システムに違和感を覚える可能性がある
最初のデメリットは、納骨堂のシステムに違和感を覚える可能性があることです。一般的なお墓とは異なるため、親族や故人の遺志に慣れ親しんでいない人にとっては、最初は違和感があるかもしれません。
そのため、説得に時間を要する場合があります。
お供えが限られる
納骨堂ではお供えが限られるというデメリットがあります。お供え物は管理者によって提供されますので、お墓参りの際には手ぶらで訪れることができます。これは手間が省けるというメリットでもありますが、故人の好きなものを持参することができないことに対して不満を抱くかもしれません。ほとんどの納骨堂では、線香やお花を用意することは可能ですが、生ものやにおいのあるお供え物は制限されるでしょう。
建物が劣化した時の対応の予測が立たない
納骨堂の建物が劣化した場合の対応が不透明であるというデメリットがあります。屋外のお墓であれば、親族がメンテナンスを行うことができますが、納骨堂の場合は管理者に依存することになります。劣化や自然災害による被害が発生した場合、どのような対応がなされるかは事前に契約内容をよく理解しておく必要があります。
納骨堂を選ぶ際には、これらのデメリットを把握し、自身や故人の希望に適した選択をすることが重要です。それに加えて、納骨堂の利点やサービス内容なども十分に比較検討し、納骨堂が提供するメリットもよく理解しておきましょう。
納骨堂はどんな人に向いている?
どんな人が納骨堂に向いているのかを解説します。
お墓にはそれぞれ向き不向きがあり、合わないお墓を選んでしまうと、後から困る場合があります。希望に沿ったお墓を選ぶためにも、自分に当てはまる項目があるかどうかチェックしてみてください。
子どもや後継者がいない方
納骨堂は、子どもや後継者がいない方に向いています。
墓地にあるお墓は「継承墓」ともいわれるように、子孫に受け継がれていくお墓です。
しかし少子高齢化が進み、子どもがいても一人だけで遠くに住んでいるケースや、女の子しかおらずお墓を継ぐことができないケースが増えています。
お墓を継ぐ人がいなければ、お墓を建てることに躊躇してしまうでしょう。
納骨堂は、契約期間を定めて利用することができます。
契約終了後は自動的に永代供養に切り替わるため、子どもや後継者がいない人でも安心して利用できます。
子どもに負担をかけたくない方
納骨堂は、子どもに負担をかけたくない方にも向いているお墓です。
お墓を受け継ぐと費用面だけでなく、お墓の掃除をしたり法事を執り行ったりと少なくない負担がかかります。
こういった負担を子どもや孫の世代に負わせたくないと考え、納骨堂を選ぶ高齢の方が増えています。
納骨堂では、お墓の管理は施設の管理者へ任せられるため、暑い日の屋外での草むしりや掃除をする必要はありません。
建物内の掃除や修繕は年間管理費で賄われており、お墓にくるときは手を合わせるだけでよいのです。
墓じまいを考えている方
墓じまい後の次の供養先として納骨堂を選択肢に入れる人が増えています。
墓じまいとは、先祖の遺骨を埋葬している墓石を撤去し、別の供養先に埋葬し直すことです。
墓じまいをする理由は、お墓の継承者がいないことや、お墓の管理ができず荒れてしまうなど、将来のことを苦慮するためです。
墓じまい後は、遺骨を納める別のお墓が必要です。
納骨堂は、継承者扶養の永代供養が選択でき、お墓の管理は施設に任せられるため、墓じまい後の改葬先の有力な候補といえます。
費用を抑えたいが人並みの供養はしたい方
故人の供養はしたくても費用の負担がネックとなる方に、納骨堂は適しています。
費用を抑えるだけなら合葬墓がおすすめですが、血縁関係のない知らない人と一緒に納骨されることに抵抗を感じる方もいるでしょう。
納骨堂は一定の期間は個別で供養し、弔い上げとなる三十三回忌法要後に永代供養をすることができます。
納骨堂はお墓を建てるより費用を抑えることができます。
供養はしてあげたいが、お墓を建てるほどの費用はかけられないといった人に向いています。
自分一人や夫婦だけでお墓に入りたい方
納骨堂は、自分一人や夫婦だけでお墓に入りたい方に向いています。
納骨堂の特徴の一つが、納骨する人数によって費用が決まることです。
一般的なお墓は土地の広さによって価格が決まるため、少人数の遺骨を納骨したい方には納骨堂は費用も抑えられるため適しています。
納骨堂がおすすめの方に当てはまった方は、ご家族で検討してみましょう。
納骨堂は、様々な利用者に合わせたシチュエーションがあり、コストパフォーマンスが非常に高いことが魅力です。自分の用途に合わせて、最適な納骨堂を選んでみてはいかがでしょうか。
納骨堂の経営母体は主に3種類
納骨堂の経営母体ごとの違いについて解説します。納骨堂の経営母体は、自治体・宗教法人・寺院の3つです。「どの経営母体でも同じでは?」と思う方もいるかもしれませんが、経営母体ごとに設けられている条件は異なります。経営母体ごとにメリット・デメリットがあるので、事前に確認しておきましょう。
自治体が管理主体の「公営納骨堂」
公営納骨堂は、都道府県や市町村などの自治体が管理している納骨堂です。
公営納骨堂のメリットは、後で紹介する寺院納骨堂や民間納骨堂より、費用がかからない点です。
しかし、誰でも公営納骨堂を利用できるわけではありません。
納骨堂のある自治体に住んでいることや、居住年数など利用条件が各自治体で定められています。
また、お墓の費用を抑えたいと考える人は多く、納骨堂によっては抽選で利用できるかが決まる自治体もあります。
また公営納骨堂は、もともとの納骨堂の利用目的である「お墓ができるまで一時的に預かり」の施設であることがあります。
この場合、永年使用はできないため、次のお墓を探さなければなりません。
必ず、利用条件の確認をしましょう。
宗教法人が管理主体の「民間納骨堂」
民間納骨堂とは宗教法人が管理主体で、民間企業が納骨堂のプロモーションや販売を手がける納骨堂です。
民間納骨堂の費用は、公営納骨堂に比べて高額な傾向にあります。
しかし、利用までに時間がかからないことや、細かなプランから希望の納骨堂を選べるなど、設備やサービスが充実しています。
また、宗教や宗派を問われないため、誰でも利用できます。
寺院が管理主体の「寺院納骨堂」
寺院納骨堂は、お寺が管理している納骨堂のことです。
寺院が管理主体となるため、手厚い供養を期待できます。
法要をお寺の本堂で執り行えることは、民営納骨堂を選ぶメリットの一つでしょう。
一方で、民営納骨堂を利用する場合、檀家になることが条件の寺院もあります。
寺院とは違う宗派に属していたり、無宗教であったりしても利用できるのかを確認しておきましょう。
入檀が利用条件の場合、檀家料がかかる場合もあります。
納骨堂と樹木葬・永代供養墓の違いとは?
「樹木葬」と「永代供養墓」は、納骨堂と同様に永代供養を行うための供養方法ですが、それぞれに明確な違いが存在します。まず、納骨堂は、骨壺を安置するための建物であり、一般的には共同で使用されます。
一方、樹木葬は、故人の骨を木の下に埋葬する方法です。また、永代供養墓は、故人の骨や遺骨を専用の墓地に納め、永代にわたって供養を提供するものです。これらの違いを理解し、自分に適したお墓を選ぶ上での判断基準にしましょう。
樹木葬との違い
納骨堂と樹木葬の違いは、遺骨の埋葬方法にあります。納骨堂では遺骨を骨壺に納め、屋内に安置します。一方、樹木葬では、墓碑の代わりとなるシンボルツリーの下に遺骨が納骨されます。両者とも、個人や夫婦といった少人数向けの共通したプランがあるため、どちらを選ぶか迷われることがあるでしょう。
しかし、お墓参りをする場所の雰囲気は大きく異なるため、実際に見学をしてから決めることをおすすめします。
納骨堂は屋内にあるため、雨や風の影響を受けず、冬場も寒さを気にせずにお参りができます。一方、樹木葬は自然の中に埋葬されるため、四季折々の美しい景色を見ながらお参りができます。
永代供養墓との違い
納骨堂と永代供養の関係について、解説します。
納骨堂とは、亡くなった方の遺骨を安置する施設のことを指します。一方、永代供養は、亡くなった方へ長期間にわたって供養をし続ける方法を指します。
納骨堂では、一定期間供養を行った後に、永代供養が行われる施設が多く存在しています。これが、永代供養墓と納骨堂が同じ意味であると混同されてしまう理由です。
つまり、納骨堂において永代供養が行われることもあるが、必ずしも同一の意味を持つわけではないのです。これらの施設は、故人への供養方法や遺族の意向に応じて選択され、利用されます。例えば、亡くなった方の遺骨を納骨堂に納めて一定期間供養した後に、永代供養墓に移すこともあります。このように、納骨堂と永代供養は相補的な関係にあると言えます。ただし、それぞれの施設が異なる役割を持ち、利用方法も異なるため、注意が必要です。
納骨堂に納骨するまでの流れ
納骨堂に納骨するまでの流れを解説します。
納骨堂への納骨は、大切な儀式であり、故人への最後のお別れの場でもあります。
自分たちの考えにあった納骨堂を見つけるためにまずやるべきことは、気になる納骨堂を探し、問い合わせや情報収集することです。
次に資料や各納骨堂のホームページを見るだけではなく、実際に現地を訪れて見学するとよいでしょう。
納骨堂にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴やメリットがあります。
事前に納骨堂の選択や手続きについて詳しく調べ、自身や家族が心地よく過ごせる施設を選ぶようにしましょう。
では希望に合う納骨堂探しから、遺骨を納めるまでの流れを見ていきましょう。
希望に合う納骨堂を探す
納骨堂を利用する前に、まず自分や家族の希望に合った納骨堂を見つけることが大切です。希望するエリアと条件に合う納骨堂を探すために、情報を収集しましょう。
インターネットでホームページを検索してみることがおすすめです。
多くの納骨堂が自社ホームページに情報や写真を掲載しており、そこから詳細を確認することができます。
また、フリーペーパーや広告にも掲載されている納骨堂がありますので、それらもチェックしてみましょう。地域や近くの施設など、自分たちの希望に合う条件を持つ納骨堂が見つかるかもしれません。
さらに、インターネット検索時には口コミなども参考にしましょう。他の利用者のレビューや評価を見ることで、信頼性や品質の高い納骨堂を見つける助けになります。
納骨堂を選ぶ際には、自分や家族の希望を最優先に考えて、ゆっくりと検討しましょう。
問い合わせ・資料を請求する
希望に合う納骨堂が見つかったら、問い合わせや資料請求をしましょう。納骨堂の資料には、価格や設備など、より詳しい情報が記載されています。気になる順に、複数の納骨堂に資料請求すると、価格や設備を比較することができます。
資料請求をした中で特に気になる納骨堂があれば、見学予約をしましょう。
見学すると、実際の雰囲気や施設の状況を確認できます。
また、見学時には質問事項や不安な点を事前に書き出しておくと良いでしょう。
納骨堂の選定は重要ですので、慎重に比較検討し、自分に最適な場所を見つけてください。
実際に納骨堂に見学に行く
納骨堂を選ぶ際には、実際に気になった納骨堂を訪れて見学することが重要です。
納骨堂の設備や環境、管理体制などを実際に見て確認できるので、信頼できる場所なのかどうか判断することができます。現地に訪れた際には、納骨堂へのアクセスの良さや周辺の環境、納骨堂の雰囲気なども注意深く観察しておきましょう。
納骨堂とは長いお付き合いになることが多いので、わからないことがあれば積極的に質問し、理解しておくことも大切です。見学した納骨堂で感じたことや分かったことを家族と共有し、どの納骨堂を選ぶかについて話し合いましょう。
申し込みや契約を行う
見学した中で気に入った納骨堂があれば、申し込みや契約をしましょう。納骨堂に申し込みを行う際には、納骨堂の規則などを把握し注意点を抑えておくことが大切です。
具体的には、供養期間が終わった後の遺骨の取り扱いや、納骨堂の管理者が経営破綻してしまった際の対応、さらには災害時の対応について確認しておく必要があります。
供養期間終了後の遺骨の取り扱いについては、納骨堂によって異なる場合がありますので、しっかりと確認しましょう。
また、納骨堂の管理者が経営破綻した場合は、遺骨の引き取り方法や他の納骨堂への移動手続きについてはどのようになるのか確認しておくことが重要です。
自然災害などの緊急時には、安全な場所へ遺骨が移されるなどの対応がされるか確認しましょう。これらの情報を確認しておくことで、安心して納骨堂を利用することができます。
納骨堂に遺骨を納める
最終的に納骨堂の契約が完了したら、遺骨を納めることができます。
納骨堂では一般的に、骨壺のまま納骨を行います。骨壺はコンパクトなタイプのものが使用されることもあり、契約した納骨堂によっては、遺骨の一部を小さな骨壺にいれて納骨することもあります。
一般的なお墓では、新しいお墓に納骨する際には、開眼供養の法要を行うことがあります。しかし、納骨堂では施設によって異なるため、開眼供養を行うかどうかは納骨堂の管理者に確認しておきましょう。
まとめ
納骨堂は、その利便性から多くの人々に利用されています。
「ゆめみどう」は「麻布十番」駅から徒歩4分、「六本木」駅から徒歩10分の場所にある納骨堂です。
駅からのアクセスが良く、天候に左右されずにお参りができるため、快適な環境を整えることができます。
「ゆめみどう」は、400年の歴史を持つ「龍澤寺」に新たに設けられた納骨堂です。最新の機械式納骨堂を備え、高いセキュリティと便利なカード1枚でお墓参りが可能な利便性が魅力です。
納骨堂をお考えの方は「ゆめみどう」をご検討ください。ゆめみどうのウェブサイトでは、随時、予約見学や資料請求を受け付けております。
お忙しい方は、公式ホームページにてWEB見学会も実施しております。
どうぞお気軽にご利用ください。